健康は睡眠の姿勢で決まる

この10年で、日本人成人のウォーキング人口は右肩上がりに増加しています。国民の2人に1人がウォーキングを経験しているといわれるほどです。

颯爽と風を切って歩く姿は、背筋が伸びていて健康の象徴のようです。実際に、積極的に日常生活の中に定期的な運動を取り入れるのはとてもよいことです。

しかし、ちょっと考えてみてください。起きて活動している時だけが健康増進のタイミングでしょうか。たとえば、1日のうち、昼間の1時間を健康的に運動し、夜の7時間を不良な睡眠姿勢で寝ていたとしたら、これも総合点では健康といえるのでしょうか。

寝ている夜の時間こそが疾患の原因を作り、反対に、疾患を治す治療の時間でもあります。肩こりの原因が枕だという人も本当に多いものです。つらい痛みや症状のない体、本当の意味での健康な体を目指すのなら、睡眠姿勢にもぜひ興味を持っていただきたいと思います。

じつは、睡眠姿勢に興味が出てくると、マスメディアの情報が目に飛び込むようになってきます。そこには、多岐にわたる情報があふれ、モノが百花繚乱にあふれ返っています。

とくにインターネットが普及した現代は、モノ選びだけではなく、選び方の基準や評価方法についての情報も氾濫しています。ですから、何を信じて選んだらよいのか、わけがわからなくなる人も少なくありません。

「有名人の○○さんが使用してる枕はどうですか?」「スポーツ選手が愛用するマットレスなら間違いないですよね?」「自分に合ったベッドがいくらぐらいで買えますか?」と質問する人が多いのです。

情報がないのは困りますが、情報が氾濫するのはもっと怖いかもしれません。

「自分に合う寝具は、ぽんと買ってきて終わりはありません。必ず微調節や工大が必要です。うたい文句に惑わされず、基本の条件を踏まえて自分で調節しましょう」といいたくなります。